祖父ちゃんの葬式で思ったこと(備忘録)

新潟から帰って参りました。
本当に忙しかったです、2日間。


親戚一同大集合だった訳ですが、時の流れを切実に感じました。
従兄弟とは10年ぶりくらいに逢ったのですが、長男は結婚して娘が
できていたり、つまりは叔父さんに孫ができていたり、
従兄弟の末っ子は、単なるガキだったのがイケメンになっていたり、
久しぶりに見たオバさんが、エラく年をとっていたり…。


死んだ祖父ちゃんは、昔と比べて随分と痩せていて、別人みたいでした。
でも、安らかな顔してました。夜中の3時位に亡くなったそうですが、
毎晩夜中の3時は、祖母ちゃんが祖父ちゃんの様子を見に行く時間だったそうです。
「祖父ちゃん、その時間を待って死んだんだね」って祖母ちゃんが言ってました。
あまり苦しまず、しかも祖母ちゃんに見取られて亡くなったそうで、
祖父ちゃんも幸せ者です。


家に次々と人がやってきて、祖父ちゃんの身体を拭いたり、祖父ちゃんを御棺に
入れたり、僕らを御祓いしたり、式場では仕切る人がいたり、火葬場では焼き職人
みたいな人がいたり…祖父ちゃん、なんだか流れ作業みたいな感じで骨にされて
しまいました。「いろんな職業の人がいるもんだね〜」と母と一緒に感心してしまいました。


葬式は神式で、とても珍しい経験でした。
途中、神主さんがカミまくったりで、少し可笑しな葬式でした。
死に化粧した祖父ちゃんを見て、親戚のオッサンが祖母ちゃんに
「今さら惚れ直しても、ジイさん帰って来ねーぞ、ケケケケケ」
なんて言い放つ一幕もあり、なんだか田舎者の逞しさと心の余裕を
見せつけられた感じがしました。


祖母ちゃんには、常に息子(僕の伯父)と娘(僕の母)が寄り添い、
伯父には息子と孫が寄り添い、母には僕と妹×2人が寄り添ってました。
人間ってのは、家族を増やして、その愛情の対象を多くし、頼れる人を増やすことで、
大切な人が亡くなった時の悲しみを紛らわすことができるのかもしれないなぁ、
なんて思いました。頼れる人や愛する人がいるってのは、イイもんです。
そんなことを、ぼんやりと帰りの新幹線で考えました。


祖父ちゃんの思い出はこれ以上増えないけど、自分の心の中にドシンと祖父ちゃんが
鎮座した感じがします。人が死ぬってのは、そーいうことなんでしょうね。
なにしろ、この2日間、祖父ちゃんのくれた大切な時間を過ごすことができました。


本日はシンミリと、自分自身が思ったことを忘れないためのメモ書き日記でした。