北京日記3日目(前半)

寝坊です。天壇公園で太極拳を見物しよと思っていましたが、見事に寝過ごしました。
こりゃいかんと、さっそく身支度をし、タクシーでホテルを出発。またまた王府井へ。
目的はガイドブックにて目をつけておいた飲茶の店「ワンタン候」。
「中学生くらいじゃねーの?」ってくらい若いウェイターさんに、
水餃子、小籠包、揚げ春巻き、杏仁ジュース、杏仁豆腐をオーダー。
ここは、紙にオーダーをチェックして注文する方式で、非常にオーダーしやすい店でした。
料理は杏仁豆腐を除いて、全て「好吃(ハオ・チー)」(食べものが美味しい)でした。
杏仁豆腐は、恐らく自家製ではなく既製品でしょう。
【↓好吃。今度は台湾で本場の飲茶を堪能したい】


その後、ボンバ氏の便意の都合により、王府井の街中公衆トイレへ。
トイレの外で待っていたらボンバ氏より報告。
「トイレのドアを開けたら、中国人が鍵をかけないでウンコしてて、『アー』と言われた」とのこと。
鍵、かけないのか。。。そして、中国人はそんな時には「アイヤ〜!」と言わないのか。。。


そこから歩いて故宮博物院へ。Google Mapsで人が多いのは確認済みでしたが、やはり
人が多かったです。土曜日だったし。入場料は40元(600円くらい)です。


故宮の中は広いです。幅750m、南北の長さ960m、敷地面積は72万㎡だそうです。
雄大さに度肝を抜かれます。住んでいた皇帝さんも、さぞかし大変だったことでしょう。
そして、この故宮でも修復の洗礼を受けます。
映画「ラストエンペラー」での名シーンに使われていたメイン建築物「太和殿」が見事に
修復工事中で、全く観ることができませんでした。まったくもう。
【↓午門、太和門の上から見下ろした風景、乾清宮の宝座、修復工事中の太和殿】
   


まあ、それでも半日を故宮の見学に費やしました。
ココは広いので、まともに見学しようとすると1日はかかるようです。
あまりに広いため、あちらこちらに休憩用のベンチが設置してあります。
出口の横にもベンチが設置してあるのですが、見学疲れの中国人が、
ベンチでグッタリと横になっていました。
【↓ぐったり観光客】


そして、この日の昼食はいよいよ北京拷鴨(北京ダック)です。
向かうは、インターネットの口コミで評判が上々のお店「香港楼酒家」。
故宮からは少し離れているのでタクシーで移動です。
このお店は外資系企業ビルや大使館にも近いし、有名店だから、英語が通じるかな、
と思いきや、やはり英語は通じず。店員さんも中国語で色々と話しかけてきます。
さっぱり何を言っているかわかりません。「不明白(わかりません)」です。
まあでも、なんとかオーダーには成功。「あんたら、ダック焼くのに時間かかるから、
他のモンをオーダーしといた方がいいんと違う?」的なニュアンスの店員のアドバイス
をなんとなく理解し、「エビチリある?」「ジャガイモの炒め物ある?」と聞くも、
いずれも「ねーよ」ってことだったので、ナスの炒め物みたいな料理とビールをオーダー。
「ナスの炒め物みたいな料理」ってのがまた、大皿にバーンと出てきたのですが、
これがまた「好吃」でした。


そしていよいよ万を辞して「北京拷鴨」登場。お店の人が取り分けてくれます。
なんだか粋な演出の後ろで、ウェイターさんが客席に座ってしんどそうにタラタラと
サボっている姿が、妙に笑えます。彼氏の不満でも話しているのでしょうか。
そのうち、一人のウェイターは寝だしました(笑)。


で、ダック最高です。めちゃ好吃です。そして、皮を剥いだ肉でダシをとったと
思しきスープもまた「好喝(ハオ・フー)」(飲み物が美味しい)です。
【↓ナスの炒め物みたいな料理、取り分ける店員とダルそうな店員、美味北京ダック】
  


北京拷鴨の魅力は、やはりあの「独特の歯ごたえ」であると主張したいです。
味音痴の私は、食い物の好き嫌いを、だいたい「歯ごたえ」で判断します。
その私にして、北京拷鴨の歯ごたえは最高です。鳥だけでなく、一緒に包み込む
キュウリ、ネギ、何か変な漬物みたいなヤツ、椎茸の煮物みたいなヤツなどの
脇役たちが、実に好い仕事をこなします。
食い物界の笠智衆と言っても過言ではないでしょう。
わりとザックリと豪快な食い物が多い中国料理の中で、北京拷鴨は非常に独自の
ポジショニングを築き上げているなぁ、と関心したところで、続きはまた後日。